「RO水って最近よく聞くけど、結局のところ水道水と何が違うの?」

このような疑問を持っている方は結構多いようですが、実際にRO水・水道水・天然水・ミネラルウォーターなどの違いは分かりにくいですよね。

それでは、RO水・水道水・天然水・ミネラルウォーターはどのような違いがあるのでしょうか。

RO水と水道水の違いは?

RO水とは

逆浸透膜という言葉をご存知でしょうか。

逆浸透膜とは、水をろ過する膜(超微細孔のフィルター)のことなのですが、水以外のイオン・塩・ウイルス・雑菌などの不純物を透過しない性質を持っています。

逆浸透膜を英語に訳すと「Reverse Osmosis Membrane」なり、その頭文字をとって逆浸透膜はRO膜とも呼ばれています。

RO水とは、このRO膜(逆浸透膜)でろ過をして不純物を含まない水のことを指すのですね。

RO水は安全な水なの?

RO水は、ウイルスや雑菌、放射性ヨウ素やセシウムなどの放射性物質、水道水に含まれるトリハロメタンなど様々な物質をろ過しているので、水の中の不純物を限りなく除去した純粋に近い水といえるものです。

逆浸透膜を利用したRO水は、中東などで海水をろ過して飲料水として使用されていたり、災害の際に川の水などをろ過して飲料水として使用されたりもしています。

ですのでRO水は、不純物を含まない純粋に近い水として非常に安全であると考えられます。

水道水との違いは?

RO水と水道水の違いはどのようなところなのでしょうか?

水道水には、塩素やトリハロメタンなど様々な物質が含まれています。一方のRO水は不純物を含まない純粋に近い水です。

最近の水道水はオゾン処理など、高度浄水システムも普及してきましたが、塩素やトリハロメタンは水道水に必ず含まれてしまっています。

ですのでRO水と水道水は不純物が含まれているかどうかで違いがあるといえるでしょう。

水道水からRO水は作れるの?

それでは水道水をRO膜(逆浸透膜)でろ過すると、RO水が作れるのでしょうか?

はい、RO水を作ることができます。

水道水に含まれる塩素やトリハロメタン・鉛などの物質を除去した、ほぼ純粋に近い水を作ることができるのですね。

逆浸透膜を使った高性能の浄水器の多くは、水道水を活性炭や逆浸透膜を通すことによってろ過しており、水道水を不純物が含んでいない状態にしています。

いわゆる逆浸透膜を使った浄水器の水は、RO水なのですね。

RO膜(逆浸透膜)で除去できない物質はあるのか

トリチウムはRO膜で除去できない?

福島での原発事故の影響はまだ続いていますが、時折トリチウムが海に漏れ出したというニュースを耳にすることがあります。

この「トリチウム」とはどのような物質なのでしょうか?

「トリチウム」は、三重水素のことなのですが、原子核が陽子1つと中性子2つから構成される水素の放射性同位体のことを指し、弱いベータ線を出す物質です。

正直なところ難しくてよくわからないですよね。

「トリチウム」は自然界にも普通に存在している物質で、私たちが普通に生活し普通に摂取する分には問題のない物質といえます。

しかし原発事故では大量のトリチウムが発生しているので、大量のトリチウムが流出してしまったということですね。(現在福島原発ではトリチウム汚染水が大量に貯蔵されており、それを海に流すかどうかで議論が起こっています。)

トリチウムという物質は処理する方法がないのです。あるとすれば薄めて(希釈して)濃度を低くするということだけです。残念ながら逆浸透膜でもろ過することができません。(正確には水分子まで分解して三重分子だけを取り除くことはできるようですが、費用対効果の面で現実的ではないようです。)

それではトリチウムはどのように処理しているのでしょうか?

実は原発事故以前に通常の原発が稼働している地域では、トリチウムが希釈されて普通に海に流されていました。

日本でトリチウムによる健康被害というのは報告されていませんが、アメリカの原発周辺地域ではトリチウムによるものではないかと考えられる健康被害が報告されているようです。

ですので、自然界にあるトリチウム程度なら何ら健康に問題はないが、原発で人為的に流されているトリチウムが健康に問題があるかどうかは未解明であるといったほうがいいのかもしれません。

こう考えると、自然界に存在する程度のトリチウムについてはあまり神経質になる必要はないかと思いますが、できるだけトリチウムが含まれていない水を摂取したほうが望ましいのかもしれませんね。

水道水にトリチウムは含まれているのか?

それでは水道水にトリチウムは含まれているのでしょうか?

福島県が平成25年3月28日に発表したデータによると、全国の上水(水道水のこと)の平常時でのトリチウム全国データは「不検出~2.1ベクレル/L(平成12年~23年)」となっているようです。

これをみると、トリチウムが水道水に含まれていることもあるようですが、非常に低い数値といえると思います。

WHO(世界保健機関)が定めている飲料水に含まれるトリチウムのガイダンスレベルは10000ベクレル/Lなので、あまり気にしすぎるのもよくないのかもしれませんね。

RO水と天然水の違いは?

天然水とは?

RO水は上記でお話ししたように、RO膜(逆浸透膜)でろ過された水のことです。

一方の天然水は、実はこれといった定義がないんですよね。

ミネラルウォーターには農振水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」という定義があるのですが、天然水というものはあやふやなものとなっています。

一般的には、水源が1か所の自然の水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていないものを「天然水」と呼んでいるのではないでしょうか。

RO水の水源は?

それでは天然水から作られたRO水というものもあるのでしょうか?

答えとしては、あります。

ウォーターサーバーなどで利用されている多くのRO水の水源は、その多くが水道水となっているのですが、例えばコスモウォーターのプレミアムRO水では、天然水を水源としてRO水を作っているようです。

このようにRO水は、水道水からだけではなく天然水からも作ることができるので、その原水にこだわってみるのもいいのかもしれないですね。

まとめ

RO水は、RO膜(逆浸透膜)でろ過をして不純物を含まない水のことを言います。

RO水は、ウイルス・雑菌・放射性ヨウ素・セシウムなどをろ過することができるので、ピュアで安全な水であるといわれています。

しかしRO膜(逆浸透膜)も、残念ながらトリチウムを除去することはできないようです。

RO水の多くは、水道水をRO膜(逆浸透膜)でろ過することによって作られていますが、天然水をRO膜(逆浸透膜)でろ過したコスモウォーターのプレミアムRO水のようなものもあります。