「軟水とか硬水とかいうけれど、その違いって結局のところ何なの?」

軟水や硬水という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかしそれらが具体的にどう違うのかについてはあまり知られていないようです。

軟水を選べばいいケース、硬水を選べばいいケースなど、それぞれに特徴がありますので「軟水」「硬水」を上手に使い分けていきたいですね。

「軟水」「硬水」の特徴

まずは、「軟水」「硬水」それぞれがどのようなもので、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。

「軟水」「硬水」とは

水は、水の中に含まれるイオンの量「硬度」によって「軟水」、「中軟水(中硬水)」、「硬水」、「超硬水」と区分されます。

硬度が低い水を軟水、硬度が高い水を硬水と呼ぶのですね。

日本やアメリカでは「マグネシウム」「カルシウム」の合計量を数値化したものを硬度と呼び、水の硬度は「(カルシウム濃度 (mg/L)×2.5 )+ (マグネシウム濃度 (mg/L)×4)」の計算式であらわされます。

呼び名 硬度(mg/L)
軟水 120以下
硬水 121以上

WHO(世界保健機関)の定義では、硬度120以下が軟水、硬度121以上が硬水と分類されています。

日本では硬度100以下が軟水だと呼ばれることもありますが、このあたりはそれほどこだわらなくてもいいと思います。

もう少しわかりやすく簡単に言うと、ペットボトルに記載されている「マグネシウム」「カルシウム」などのミネラル量が少ない水が「軟水」、多い水が「硬水」ということです

軟水の特徴

軟水は、「マグネシウム」「カルシウム」などのミネラル量が少ない水のため、まろやかな水だといわれています。

日本で採水される天然水・ミネラルウォーターの多くはミネラル量が少ない「軟水」であり、水道水も軟水となっています。

例えば東京の水道水は硬度が60~90程となっています。(水道水の全国平均硬度は50前後です。)

日本では昔から軟水が料理にも利用されてきたので、和食の料理を作るときには軟水で料理をしたほうがおいしくなるそうです。

この辺りは不思議なところですが、日本の軟水と和食は相互に影響して作り上げられていったということなのでしょうね。

硬水の特徴

硬水は、「マグネシウム」「カリウム」などのミネラル量が多く含まれており、海外で採水される天然水の多くが硬水であるといわれています。

軟水と比べて少しとがった感じの味を感じる方も多いでしょうか。(主観的な話ですが)

硬水は、肉の臭みを抑えたりする効果があるので、肉を煮込んだりする西洋料理に適していると考えられています。

軟水・硬水の効果的な利用方法と注意点

軟水の効果的な利用方法と注意点

軟水は、だしをうまく引き出したりするので日本料理・和食とよく合います。和食を作るときは軟水を使いましょう。

胃腸にも優しいので、胃腸の弱い方は軟水を飲んだほうがいいです。

また赤ちゃんの粉ミルクを作るときは、必ず軟水で作る必要があります。この点は注意が必要です。

赤ちゃんは胃腸や腎臓がまだまだ発達していないので、ミネラル分が体の負担となってしまうのですね。

硬水の効果的な利用方法と注意点

硬水は、肉の臭みを抑える効果があるので、肉を煮込んだり肉の鍋物をするときによく合います。

「マグネシウム」や「カルシウム」などのミネラル分をたくさん含んでいるので、スポーツをした後に飲むと、汗で排出されたミネラル分を補給することができるので、運動後に硬水を飲むことは適しているといえるでしょう。

ただ硬水は胃腸に負担がかかるので、胃腸が弱い方などは硬水を飲むときに注意が必要です。

例えば「エビアン」や「コントレックス」は、ミネラル分がたくさん含まれた硬水なので運動後に適していますが、胃腸の弱い方は注意してくださいね。

また先ほどお話ししたように、赤ちゃんの粉ミルクを硬水では作らないでください。赤ちゃんの胃腸や腎臓に負担をかけてしまいますからね。

RO水は軟水?

RO水とは?

ウォーターサーバーでよく利用されているRO水とは、RO膜(逆浸透膜)という濾過膜でろ過をした水のことです。

このRO膜(逆浸透膜)は、0・0001ミクロンという細かい膜で出来ているので、細菌やウイルス、イオン(ミネラル分)などほとんどの不純物をろ過してしまう能力があります。

ですのでRO膜(逆浸透膜)でろ過した「RO水」は、ほぼ純水と言える水となっています。

RO水の硬度

それではRO水の硬度はどうなっているのでしょうか?

RO膜でろ過した「RO水」は、硬度がほぼ0の軟水です。不純物をほとんど取り除いているので硬度が0なのですね。

RO水なのに硬度30?

ここで少し疑問に感じた方はおられますか?

ウォーターサーバーではよくRO水が利用されていますが、RO水なのに硬度が「30」であったり「15」であったりする商品がありますよね。

これはメーカーが硬度がほぼ「0」のRO水に、ミネラル分を加えているのでこのような硬度「30」や硬度「15」のRO水となっているのです。

硬度が「0」だとちょっと物足りないと感じる方がいるらしく、ミネラル分を加えているようです。実際にほとんどのウォーターサーバーのメーカーでは、RO水にミネラル分を加えて販売しています。

もし硬度がほぼ「0」のRO水を飲みたいという方は、ミネラル分を加えていないRO水を選ぶといいと思います。

例えばアルピナウォーターのRO水は、硬度が「1.05」なのでミネラル分が加えられていないほぼ純水ですね。

ミネラル分が加えられていないほぼ純水を飲みたいという方にとってはありがたいことです。

アルピナウォーターは、天然水からRO水を作っているので、水道水を使っていないというのもいいですよね。人気の秘密はこの辺りにあるのかもしれませんね。

まとめ

軟水と硬水の違いはどのあたりにあるのでしょうか。

軟水はミネラル分があまり含まれていない硬度が120以下の水で、硬水はミネラル分がたくさん含まれている硬度が121以上の水を指します。

日本の天然水は軟水が多く、外国の天然水は硬水が多いですが、一概には言えないので飲む前にきっちりチェックをしましょう。

軟水は口当たりがよくまろやかで日本料理によく合い、硬水は運動をしてミネラル分が輩出した後に飲むと効果的でしょう。

ただ硬水は胃腸に負担がかかりますので、胃腸の弱い方は注意しましょう。

また赤ちゃんは胃腸や腎臓がまだ発達していないので、硬水ではなく軟水で粉ミルクを作る必要があります。この点も注意しましょう。

RO水は、不純物が取り除かれたほぼ純粋に近い水なので硬度がほぼ「0」です。

しかしウォーターサーバーで利用されている多くのRO水は、ミネラル分が加えられているので硬度が「30」や「15」などに調整されています。

硬度がほぼ「0」のRO水はアルピナウォーターなどから販売されていますので、硬度で水を選ぶのもいいのかもしれないですね。