「水道水の塩素は超危険です。」そんなセールストークで水道水の塩素を除去する浄水器などの商品がたくさん販売されています。

そもそも水道水の塩素はどのようなものでどのような悪影響を与えるものなのでしょうか。詳しく調べてみました。

そもそも塩素とは何なの?

ウィキペディアを見てみると、
「一般に「塩素」という場合は、塩素の単体である塩素分子(Cl2、二塩素、塩素ガス)を示すことが多い。ここでも合わせて述べる。塩素分子は常温常圧では特有の臭いを持つ黄緑色の気体で、毒性と腐食性を持つ。」
と記載されています。

塩素は、毒性と腐食性を持つものなのですね。

毒性というと怖い感じがしますが、これは逆に言うと大腸菌、コレラ、赤痢、腸チフスなどの細菌に消毒効果・殺菌効果があるということも言えます。

消毒効果・殺菌効果があるということは、毒性があるということと同じ意味があるということですね。

現在では考えられないことですが、かつて日本ではコレラが蔓延するなど非常に衛生状況が悪い時期がありました。これらが日本からほぼ駆逐されたのも水道水に含まれる塩素の消毒効果・殺菌効果によるところが大きかったそうです。

ですので水道水に塩素が入っていることは公衆衛生上から仕方がないことなのですね。

最近は川の水がきれいになったからと言ってやはり直接飲むわけにはいかないです。人が直接川の水を飲むには塩素消毒が欠かせないということですね。

塩素は水道水にどれくらい含まれているの?

それでは塩素は水道水にどれくらい含まれているのでしょうか。

日本で水道水の塩素濃度については1957年(昭和32年)に水道法で定められました。その中で家庭における蛇口(給水栓)での遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持するように塩素消毒を行わなければならないということが記載されています。

ですので現在日本全国度の家庭の水道水でも、0.1mg/L以上の遊離残留塩素濃度があるということになります。

この濃度は高いのでしょうか?低いのでしょうか?

WHO(世界保健機関)が発表している飲料水水質ガイドラインをみてみると、塩素のガイドライン値は5mg/Lとなっています。これは日本のガイドライン値の50倍もの値です。

とはいっても通常0.1mg/Lギリギリに残留塩素濃度を保つのは難しいものです。

例えば東京都水道局のウェブサイトを見てみると、

「東京都水道局では、残留塩素濃度を水道法で定められている0.1mg/L以上、水質管理目標設定項目の目標値である1mg/L以下を蛇口において常に確保できるように管理しています。」

と記載されています。

また、「東京都水道局では「おいしさに関する水質目標」を独自に定め、残留塩素濃度を必要最低限の0.1mg/L以上0.4mg/L以下としています。」とも記載されています。

ですので例えば東京では、おおむね多くても残留塩素濃度が1mg/L以下、通常は0.1mg/L以上0.4mg/L以下となっているようです。

ちなみに他の府県市町村の残留塩素濃度を調べてみると(HP調べ)、

大阪市の遊離残留塩素濃度は年平均値で0.4mg/L程度
神奈川県の残留塩素は、気温によって変化するがおおよそ0.5mg/L~0.9mg/L程度(寒川浄水場)
札幌市の残留塩素は、0.38mg/L程度(平成26年度の白川浄水場の平均値)

となっているようですね。

水道水の塩素は人体に危険性・悪影響があるの?

これは非常に難しい問題かと思います。

危険性・悪影響があるかないかと問われると、ある可能性が高いという説がたくさんあるが確証はない。とあいまいな答えとなってしまいます。

ネットでは水道水の塩素についていろいろな説が流れています。いたずらに不安をあおるようなものもありますが、学術的なデータというものはほとんどないんですよね。(フィンランドやアメリカで水道水の塩素とガンの関係についてのデータがあるようですが信頼性がいまいちです・・・)

人間は水道水だけを飲んで生きてるわけじゃないですからね。もちろんいろいろな食べ物を食べますし、排気ガス・紫外線・タバコ・お酒など人体に危険性・悪影響があるものをたくさん摂取しています。

ですので水道水だけで病気になるかどうかというデータを取るのはなかなか難しいのだと思います。

ただ、例えば塩素を避けることによってアトピーが治ったなどという体験談はたくさんあるようなので、水道水の塩素によって悪影響を受けている方も実際いるのだと思います。

「君子危うきに近寄らず」という言葉がありますが、もし水道水の塩素について不安に思うなら水道水を直接飲むことは避けたほうがいいのかもしれません。

この世の中に100%というものはほとんどないので、「これは危険かも」「これは安全そう」など自分自身でそのあたりは取捨選択するしかないのではないでしょうか。

私自身はやっぱり水道水を直接飲むのは不安・抵抗があるので、ウォーターサーバーの天然水を飲むようにしています。

でものどがカラカラで水道水しかなければ水道水を飲みますけどね(笑)。

まとめ

そもそも塩素とは何なの?
毒性と腐食性を持っており、消毒効果・殺菌効果がある。日本ではコレラ・大腸菌を殺菌するため水道水にいれられています。

塩素は水道水にどれくらい含まれているの?
0.1mg/L以上の遊離残留塩素濃度が法律上必要。東京都では残留塩素濃度0.1mg/L以上0.4mg/L以下を目標にしている。

水道水の塩素は人体に危険性・悪影響があるの?
はっきりと証明された信頼性のあるデータを見つけることはできませんでした。ただ体験談などから考え不安に思うなら水道水を飲む必要もないので、私はほとんど直接飲んでいません。