2011年に東日本大震災が起こり、福島第一原子力発電所が水蒸気爆発するという大惨事が起こりました。

その後に原子炉から放射性物質が漏れ出し、福島やその周辺地区を放射能汚染してしまうという事態に陥ったことは記憶に新しいです。

その東日本大震災から今年で5年が経過しようとしていますが、現在の水道水の放射性物質による汚染はどうなっているのでしょうか?

放射性ヨウ素・セシウムによる汚染

2011年の原発事故による影響で、福島や関東地方でも水道水(浄水場)から放射性ヨウ素131が検出されました。

たくさんの報道がテレビのニュースなどで流れていたので覚えている方も多いと思います。

正直なところ私自身も、水道水から放射性物質が検出されたというのはかなりショッキングだったのでよく覚えています。

放射性ヨウ素・セシウムの基準値

原発事故が起こる前の飲料水の基準(原子力安全委員会による指標値)
放射性ヨウ素  300Bq(ベクレル)/kg(キログラム)
放射性セシウム 200Bq(ベクレル)/kg(キログラム)

原発事故が起こった平成24年4月1日以降の飲料水の基準(食品衛生法に基づく管理目標値)
放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) 10Bq(ベクレル)/kg(キログラム)
※放射性ヨウ素については管理目標値は設定されていません。

指標値と管理目標値の違いはありますが、現在では放射性ヨウ素と放射性セシウムの基準値が原発事故前よりも厳しく設定されているようです。

事故直後の放射性ヨウ素とセシウムの検出値

2011年3月11日の原発事故以降、福島県やその周辺、関東地方などで放射性ヨウ素とセシウムが検出されました。

2011年(平成23年)年3月16日
福島市の水道水から放射性ヨウ素(177Bq/kg)、放射性セシウム(58Bq/kg)が検出。

2011年(平成23年)年3月20日
福島県飯舘村の水道水から基準値を上回る放射性ヨウ素(965Bq/kg)が検出。

2011年(平成23年)年3月23日
東京都葛飾区の金町浄水場から放射性ヨウ素(210Bq/kg)が検出。

このようにいろいろな場所で放射性ヨウ素・セシウムが検出されました。

放射性ヨウ素とセシウムの現在

安心してください。現在日本で放射性ヨウ素と放射性セシウムが水道水から検出されているという事例はありません。

よかったです。

いろいろなサイトで放射能の汚染について掲載されていますが、現在日本各地の浄水場・水道水の検査からは検出されていないので、放射性ヨウ素とセシウムの心配をする必要はないということになりますね。

プルトニウム・トリチウム・ストロンチウム

放射性ヨウ素とセシウムについてはニュースなどでもよく耳にしましたが、プルトニウム・トリチウム・ストロンチウムは水道水に含まれているのでしょうか、いないのでしょうか?

プルトニウム

プルトニウムは、福島県で調査がされています。

福島県のウェブサイトによると、「プルトニウム239+240、及び238は、全て不検出となりました。」と記載されています。

プルトニウムは不検出なのですね。よかったです。

トリチウム

トリチウムについては、水道水に含まれているかどうかの検査が行われていないようです。

ですのでトリチウムが水道水に含まれているかどうかはわかりません。

トリチウムについてはその危険性がいろいろなところで論じられていますが、現在は検査されていないのようなので含まれているかどうかわからないということしか言えないです。

と思ったところもう少し調べてみると、福島県の河川等でのモニタリング調査結果を発見しました。

今回の調査結果は、平成23年度に実施したトリチウム調査結果と比較し、測定値が変動した地点が認められたものの平常時の全国データの範囲内であった。

上水での検査で、平成23年度には最大1.4ベクレル、24年度には最大0.95ベクレル検出されています。

上水とは水道やその設備のことらしいので、当時はトリチウムが水道水に含まれていたんですね。

繰り返しますが現在の検査記録がわからないので何とも言えませんが、平成24年でも平常時の範囲内らしいので大丈夫ということでしょうか。

逆に平常時でもトリチウムが含まれているケースがあるというのはちょっと不安ですが、あまり考えすぎるのはよくないでしょうか。

ストロンチウム

ストロンチウムは、福島県で検査されています。

福島県のウェブサイトによると、「放射性ストロンチウムは、ストロンチウム89が不検出、ストロンチウム90はすべての地点で検出されましたが、これらは、原発事故以前の全国の測定結果の範囲内でした。」と記載されています。

「えっ、ストロンチウムが検出されたの?」と驚く方もいると思います。実際私も驚きました。

そこで詳しく調べてみると、2011年の原発事故以前からストロンチウム90という物質は水道水から検出されていたということです。

ストロンチウム

今回検出された量は、WHO(世界保健機関)の飲料水におけるガイダンスレベル(基準値)と比較をしても、最大でもガイダンスレベルの0.03パーセント程度と非常に低濃度なので問題がないそうです。

まあなんとなくストロンチウム90が含まれているのは不気味なものですが、原発事故に由来するものではなくそもそも基準値よりも全然低いので大丈夫と思うしかないのでしょうね。

まとめ

放射線ヨウ素・セシウムについては、全国各地の浄水場で検査されており検出されていないので気にする必要はなさそうです。

プルトニウムも検出されていないので大丈夫のようです。

ストロンチウム90とトリチウムについては、含まれている可能性がありますが、原発事故以前から含まれていることもあるそうなので、原発事故とは関係ないということでしょうか

まあたぶん大丈夫なんでしょうが、これはもう水道水を飲む人の気分次第ですよね。

いたずらに不安ばかりを募らせる必要もないと思います。大丈夫と考える人は飲むでしょうし、大丈夫でないと考える人は水道水を避けるでしょう。

結局、自分自身で決めるしかないということではないでしょうか。