逆浸透膜浄水器(RO浄水器)で作られたRO水は、不純物を取り除いているので純水に近い水といえます。

家庭用の逆浸透膜浄水器で作られたRO水は、基本的にウォーターサーバーのメーカーでも利用されているRO水と同じであるといっていいと思います。

ただ、家庭用の逆浸透膜浄水器を利用する際には注意点があります。

この注意点をしっかりと理解しておかないと、「質の良くないRO水が作られたり」、「期待していた除去率が得られない」といった可能性がありますので留意してください。

濾過能力が低くなることも

家庭用の逆浸透膜浄水器を購入しようと考える方は、水道水について不安を持っている方が多いと思われます。

そんな方たちが最も重要視する点は、「ろ過能力」ではないでしょうか。

しかし家庭用逆浸透膜浄水器を導入したけれど、期待通りの濾過能力がないために質のよくないRO水しか作ることができないという事態も実際に発生しています。

質の良くないRO水とは、期待通りの除去率が得られていないということですね。しかしそれでは高価な家庭用逆浸透膜浄水器を購入した意味がありません。

それではどのような理由で「ろ過能力」が低下してしまうのでしょうか。

水圧が低いと除去率に影響

逆浸透膜の性質上、ある程度の水圧がないと「ろ過能力」が低くなってしまいます。

具体的に説明すると逆浸透膜浄水器は、0.0001ミクロンといった通常なら水の分子さえもなかなか通さないほどの細かな孔で出来た逆浸透膜フィルターを使用しています。

ではどのようにしてそのような細かい孔で出来た逆浸透膜フィルターに水を通すのかというと、高い圧力(水圧)をかけることで水を押し出しているのです。

逆に考えると、高い圧力(水圧)がないと逆浸透膜フィルターを水が通過しないということになりますね。

まあ実際に水が全く通過しないということはないのですが、水圧が低いと「ろ過能力」が低下してしまい、不純物が含まれたRO水が作られてしまうのです。

例えば、高い水圧があれば本来なら除去率が98%になるはずなのに、水圧が低いため90%の除去率になってしまうということもあるということです。

簡単に言えば、水圧が高いほど除去率は上がり、水圧が低いほど除去率は下がってしまいます。

ですので逆浸透膜浄水器を利用するには、ある程度高い水圧が必要となってくるのですね。

それでは逆浸透膜浄水器の能力を十分に発揮するために必要な水圧はどれくらいとなるのでしょうか?

日本の水道水の水圧は?

圧力(水圧)を表す単位としては、国際標準であるメガパスカル(Mpa)とアメリカでよく利用されているPounds per square inch(psi)が日本でもよく使われます。

日本の水道は、アメリカなどと比べて水圧が低くなっています。日本の平均的な水圧は0.2Mpa(29psi)~0.5Mpa(72.5psi)程度だそうです。

特にマンションなどでは、水圧が低いことが多いので注意が必要になるでしょう。

それではどのようにして自宅の水道の水圧を知ることができるのでしょうか

自宅の水道の水圧がどれくらいかということは、住んでいる市町村に問い合わせれば、おおよその水圧を教えてくれることもあります。

また、水圧計があれば正確な水圧を知ることができますね。

必要な水圧はどれくらい?

逆浸透膜浄水器の能力を十分に発揮させるために必要な水圧は、どれくらいの除去率を期待するかによると思います。

先ほどお話ししたように、逆浸透膜浄水器は水圧が高いほど除去率は上がり、水圧が低いほど除去率は下がります。

また、使用する逆浸透膜浄水器の性能によっても違いが出てきてしまいます。

例えば98%の除去率を期待するなら高い水圧が必要でしょう。

逆に95%の除去率でいいと考えるなら、それほど高い水圧は必要ないのかもしれません。

もし家庭用浄水器で98%の除去率を期待するならば、60psi~70psi程度の高い水圧が必要になるかもしれませんね。

加圧ポンプが必要な場合も

逆浸透膜浄水器は高価なものです。安いものでも10万円程度は必要となることが多いです。高いものだと30万円以上するものもあります。

このように高価な逆浸透膜浄水器を設置するなら、やはり除去率が高いほうがいいと考える方は多いですよね。

特にマンションではどうしても水圧が低くなってしまうことが多いので、加圧ポンプが必要となるケースも出てくるでしょう。

この加圧ポンプは、水圧が低い場合でも加圧することで除去率を上げることができるので非常に役に立つものです。

自宅の水圧が低い場合、加圧ポンプがないと期待する除去率を得ることができないこともあります。

一般の逆浸透膜浄水器に加圧ポンプを後から付けるためには、専門の業者に依頼する必要があるでしょう。(自分でつけることも不可能ではありませんが、水漏れなどのリスクがあると思います。)

ですので自宅の水圧が低い場合は、加圧ポンプが標準装備された家庭用逆浸透膜浄水器を選ぶのもいいのではないでしょうか。

販売業者にしっかりと質問をする

家庭用逆浸透膜浄水器を設置する場合、販売業者に水圧と除去率について質問をすることが大事になってきます。

「自宅の水圧がどれくらいあれば、どれくらいの除去率を期待することができるのか?」

「加圧ポンプを取り付けることができるのか?加圧ポンプを取り付けた場合にはどれくらいの除去率を期待することができるのか?」


「期待した除去率(97%など)が達成できない場合は、返品することができるのか?」

などの質問をして、きちんと返答してくれない業者はやめておいたほうがいいのかもしれないですね。

ただ、期待した除去率が達成できなかった場合の返品に応じてくれる業者は少ないと思います。

この辺りは販売業者にいろいろと質問をして、自分自身で信頼できる業者を見つけるしかないのかもしれないですね。

まとめ

家庭用逆浸透膜浄水器を自宅に設置するときには、注意しなければならない点があります。

それは水圧の問題です。

逆浸透膜浄水器の特性上、ある程度の水圧がないと不純物の除去率が低くなってしまうのです。

日本の水道水の水圧は、アメリカよりも全国的に低く設定されており、マンションなどの集合住宅では平均よりも低い水圧の場合が多くなっています。

ですので家庭用逆浸透膜浄水器を設置する場合は、きちんと水圧を調べることが必要です。

なおかつ購入する業者に「どれくらいの水圧ならどの程度の除去率が期待できるのか」「期待した除去率が得られない場合返品できるのか」などの質問をして、十分に納得した上で設置することをお勧めします。