「アルカリイオン整水器ってよく聞くけど、整水器と浄水器はどう違うの?」

確かにアルカリイオン整水器と浄水器の違いはわかりにくいですよね。

アルカリイオン整水器という名前から考えると、アルカリイオン水を整水する機器だとはわかるのですが、そもそも整水の意味も分かりにくいです。(整えるだけなのか?それとも作り出すことができるのか?など)

今回は、アルカリイオン整水器とはどのようなもので、浄水器とはどのような違いがあるのかについて調べてみました。

アルカリイオン整水器とは

アルカリイオン整水器といいますが、そもそもアルカリイオン水とはどのようなものなのでしょうか。

アルカリイオン水とは

アルカリイオン水とは、単純にアルカリ性の水(電解水)のことです。電解水とは、電気分解により作られた水のことになりますね。

水は水素イオン指数(PH・ペーハー)によって「アルカリ性」「中性」「酸性」の3つに分けることができます。

水素イオン濃度が高い水はPHが高くなり、水素イオン濃度が低い水はPHが低くなります。

水素イオン濃度PH7の水が中性で、このPH7を基準にアルカリ性と酸性が分かれてきます。

例えば、人間の血液はPH7.4でほぼ中性、海水はPH8でややアルカリ性、レモンはPH2で強い酸性などとなっています。

アルカリイオン水とは、PH9~10程度の水のことを指し、これらアルカリイオン水は水を電気分解することによって作りだすことができます。

ですのでアルカリイオン水は、アルカリ性電解水とも呼ばれています。

このアルカリ性電解水を作り出すことのできる機器が、「アルカリイオン整水器」なのですね。

アルカリイオン整水器

アルカリイオン水(アルカリ性電解水)を作り出すことのできる機器が「アルカリイオン整水器」ということになります。

その方法は単純なもので、水を電気分解することで陰極側にPH9~10程度のアルカリ電解水を作り出すことができるのです。

日本では、アルカリイオン整水器は医療機器に該当するため、アルカリイオン整水器を製造・販売するためには厚生労働省の承認が必要となってきます。

アルカリイオン水の効果

アルカリイオン水は、かつて一大ブームとなったことを覚えている方も多いと思います。「アルカリイオンの水」といった商品までペットボトルで販売されていました。(今もされていますね。)

医療機器ということはアルカリイオン水には医学上の効果が認められるということですが、万病に効くというわけではもちろんありません。

アルカリイオン水に医学上認められた効果・効能は、胃酸過多による「胃腸症状改善」のみです。

この点をきちんと認識しておきましょう。

悪質訪問販売の人たちがよく用いる手段として、「アルカリイオン水は厚生労働省にも効果が認められた素晴らしいものです。当社のアルカリイオン整水器を使用すればあなたの病気も治ります。」などといって、数万円程度で仕入れたアルカリイオン整水器を、30万円・40万円もの高額で売りつけるというものがあります。

あくまでアルカリイオン水に認められた効果は、「胃腸症状改善」のみですので覚えておきましょう。

アルカリイオン整水器と浄水器の違いとは

アルカリイオン整水器で作られた水が、アルカリイオン水ということはわかりました。

ではアルカリイオン整水器と浄水器の違いはどのようなものなのでしょうか。

アルカリイオン整水器にも浄水器の機能がある

アルカリイオン整水器は、水道水を利用しています。水道にアルカリイオン整水器をセットして使用するのですね。

現在市販されている多くのアルカリイオン整水器には、浄水器と同様の浄水機能も付属しています。

具体的には、「不織布」「活性炭」「中空糸膜(マイクロフィルター)」などのフィルター(ろ過装置)を利用することにより、水を浄水しているということです。

これらの浄水機能がついているものは、いうならばアルカリイオン整水機能付き浄水器といったほうがいいのかもしれないですね。

浄水機能はそれぞれ差があります。

しかし気を付けなければいけないこととして、アルカリイオン整水器の浄水機能は、それぞれ違いがあるということです。

「単純に活性炭のみで水道水をろ過しているもの」「活性炭や中空糸膜を組み合わせてろ過しているもの」などいろいろな種類があります。

その種類によりろ過能力に大きな違いがありますので、注意する必要がありそうです。

アルカリイオン整水機能の付いた逆浸透膜浄水器はあるのか?

私自身の意見ですが、水道水をきちんとろ過して不純物を取り除くためには、「逆浸透膜浄水器」が必要だと思っています。

逆浸透膜浄水器なら、0.0001ミクロンの細かい孔でできた逆浸透膜(RO膜)フィルターを利用しているので、放射性セシウム・放射性ヨウ素などの微細な物質まで濾過して取り除くことができます。

逆浸透膜浄水器ならほとんどの不純物を取り除くことができるので、安心して水道水を飲むことができると思います。

ウォーターサーバーで利用されているRO水も逆浸透膜浄水器と同じ原理で作られた水で、ほとんどの不純物が除去された「純水」に近い水となっています。

やはり水道水を飲むのならこのようなRO水を飲みたいものですが、残念ながらアルカリイオン整水機能が付属した逆浸透膜浄水器というものを私は聞いたことがありません。(たぶんないのではないかと思います。)

もし両者が合体した浄水器があれば興味を惹かれるのですが、「活性炭」や「中空糸膜」でろ過しただけの水道水には不安を感じますので、あまり興味を惹かれることは私自身はないですね。

アルカリイオン整水器の電極板が劣化する?

アルカリイオン整水器は、プラス極とマイナス極の電極板を使い、水を電気分解することによってアルカリイオン水を作り出します

水にはいろいろなミネラルが含まれていますが、電気分解を長い間続けていると電極版にカルシウムなどのミネラル分が付着してしまいます。

そうなると電極版が劣化し還元力が落ち、アルカリイオン水がきちんと作り出されないということが起こってしまいます。

ですのでアルカリイオン水を飲んでいると思っていても、実は普通の水を飲んでいるというケースが起こる可能性があるのですね。

「それじゃあアルカリイオン整水器の意味がないんじゃないの?」と思った方も多いでしょう。

そこできちんとしたアルカリイオン整水器のメーカーでは、電極版のプラス極とマイナス極を入れ替えることによってカルシウムの付着を防ぐなどの措置を施しています。

アルカリイオン整水器を購入するならば、この電極板にカルシウム等が付着しないための機能がある機種を選びましょう。

もし電極版のカルシウム付着を防ぐクリーニング機能がなければ、アルカリイオン水を作るための還元力が日を追うごとに落ちてきますので注意が必要ですね。

まとめ

アルカリイオン整水器は、アルカリイオン水を作り出すことのできる機器のことです。

アルカリイオン水とは、PH9~10の弱アルカリ性の水のことで、アルカリ性電解水とも呼ばれています。

アルカリ性電解水には、医療効果が認められていますが、その認められている効果は胃酸過多による「胃腸症状改善」のみとなっています。万病に効果があるわけではありませんので注意が必要です。

現在日本で発売されているアルカリイオン整水器は、浄水機能も付属しています。「活性炭」や「中空糸膜」等のろ過フィルターを利用している機種が多いですが、逆浸透膜浄水器とアルカリイオン整水器を組み合わせたものは、ないと思われます。

ですので逆浸透膜浄水器のように、水道水に含まれた不純物のほとんどを除去するといった高い浄水効果は期待できないのではないでしょうか。

またアルカリイオン整水器は、電極板にカルシウム等が付着してしまうと還元力が落ちてアルカリイオン水と作り出す能力が低下してしまいます。

ですのでアルカリイオン整水器を購入する場合は、電極版にカルシウム等が付着することを防ぐクリーニング機能がある機種を選んだほうがいいと思われます。